スポーツ観戦初心者の女子大生が、アジア競技大会を現地で観てきた記録

9月19日(土)から10月4日(日)まで、愛知・名古屋で開かれたアジア競技大会。前回の記事では、観戦前に調べたことをまとめました。今回は、実際に会場へ足を運んできたレポートです。

準備編>>>スポーツ観戦初心者の女子大生が、アジア競技大会を楽しむために調べてみた

私が観たのは、

  • スカッシュの混合ダブルス
  • セパタクローの女子チームレグ
  • 女子バスケットボール

の3競技。スカッシュとセパタクローは、今回初めて観る競技でした。

ルールを調べただけの初心者が、現地でどんなことを感じたのか。観戦の様子を紹介します。

スカッシュ:ライブ会場のような空間と、ボールのスピード

私は今回、初めてスカッシュの試合を観戦したのですが、想像していた以上に面白く、もっと多くの人に知ってほしいと思った競技です。

【9月23日 混合ダブルス1回戦】結果
中国 vs モンゴル2-0
フィリピン vs 中国2-0
シンガポール vs モンゴル2-0
パキスタン vs ネパール2-0

会場に入ってまず驚いたのは、その雰囲気です。

暗い空間に青く光るコートがいくつも並び、ライブフェスのような音楽が流れていて、スポーツの会場とは思えない雰囲気でした。

試合が始まると、今度はボールの速さに驚きました。

コートは四方を壁に囲まれているので、ボールは壁に当たっては跳ね返り、また別の壁へ。ボールを追っていると選手を見失い、選手を見ているとボールを見失うほどのスピード感でした。

ダブルスには、相手が打つコースを塞いだり、邪魔をしたりしてはいけないというルールがあります。そのため選手は打ったらすぐに相手の進路を空けなければならず、4人がコートの中で入れ替わるように動き回っていました。

基本的なルールを調べただけで観に行った私でも、スピードや打球音の迫力に引き込まれ、約2時間があっという間でした。

日本勢では、渡邉聡美選手が女子シングルスで銅メダルを獲得しました!

11月には横浜で全日本スカッシュ選手権大会が開かれます。観たことがない人は、ぜひ一度会場で観てみてください!

セパタクロー:足でスパイク背中でブロック

日程の都合で、日本戦ではなく韓国とタイの試合を観ることになりました。

【9月23日 女子チームレグ予選】結果
韓国 vs タイ0-3

チームレグは、3人制の「レグ」を3試合戦って勝敗を決める団体戦です。レグでは、サーブを蹴るサーバー、トスを上げるフィーダー、スパイクを打つアタッカーと、3人それぞれのポジションが決まっています。バレーボールとサッカーを組み合わせたような競技、と言うとイメージしやすいかもしれません。

実際に目の前で観ると、その動きは想像以上でした。足を高く振り上げてブロックしたり、背中でボールを止めたり。頭でレシーブが決まったときには、会場から拍手と歓声が上がっていました。スパイクを打った選手が着地してすぐに起き上がり、次のブロックに跳ぶ姿もあり、体幹や身体能力の高さに何度も驚かされました。

ボールを近くで見てみると、大人が片手で掴めるくらいの大きさです。これを足で、狙った場所へ正確に運ぶ。どれほどの練習を重ねてきたのだろうと思います。

意外だったのは、スカッシュもセパタクローも、海外チーム同士の試合なのに日本人のお客さんが多かったことです。ルールを調べながら観ている人もいて、私と同じように初めて観る人たちも、一緒に盛り上がっていました。

日本はこの大会で、男子チームレグで銅メダル、男子クワッド(4人制)で金メダル、女子クワッドで銅メダルを獲得しました。セパタクローがアジア大会の競技に採用された1990年以来、日本が金メダルを獲ったのは男女・全種目を通じてこれが初めてだそうです。これからもセパタクロー、そして日本代表を応援していきたいと思いました。

女子バスケットボール:ホームならではの一体感

試合は、スピードと3ポイントシュートの精度で、日本が終始リードを広げる展開でした。

【9月24日(木)女子準々決勝】結果
日本 vs タイ86-29

バスケの国際試合を現地で観るのは、私にとってこれが初めてです。決勝トーナメントで、しかもホームゲーム。応援も含めて、会場全体に日本を後押しする一体感がありました。アナウンサーやDJによるクラップの掛け声や音楽で、会場はより盛り上がっていました。

テレビや配信では、主にコートの中が映ります。現地では、選手たちが裏からコートに入ってきてアップを始める姿や、試合を終えたあとのチームの様子まで見ることができます。そうした場面を見られるのも、現地観戦ならではの楽しみだと思いました。

日本代表は男女ともに銀メダルを獲得しました。どちらも国際大会の経験が少ない選手を多く含むメンバーで決勝まで勝ち進み、これから応援したい選手が増えました。

男子は11月下旬からFIBAワールドカップ・アジア予選の次の試合、女子は10月31日(土)から日本リーグ(Wリーグ)が始まります。気になる選手が見つかったら、ぜひチェックしてみてください。

ONE ASIA WORLDに行ってみた

大会期間中、久屋大通公園とその周辺では、公式のファンゾーン「ONE ASIA WORLD」が開かれていました。

大型ビジョンでのパブリックビューイング、競技の体験スポット、大会エンブレムのフォトスポットなどがあり、子どもから大人まで多くの人が立ち寄っていました。

私が特に面白いと感じたのは、競技用具の実物を展示した、アジア競技大会 競技ほんもん展示「すごいがやアジア」です。大通りを歩いていると、いろいろな場所で展示を見ることができました。水上競技の豆知識や陸上競技の高さ比べなど、ふだんは間近で見られない用具を目の前で見ることができました。

展示には、こんな説明書きが添えられていました。

アジアのトップの競技馬はひとを背負ったまま、名鉄電車のつり革ほどの高さをとびこえるんだがや!(障害馬術)

アジアのトップは激流の中、東海道新幹線の3列シートほどの幅のゲートをかけぬけるんだて!(スラローム)

名古屋弁を交えた説明が楽しく、一つずつ読みながら歩きました。身近なものに例えてくれるので、競技のすごさが分かりやすかったです。なかでも障害馬術は、馬が跳ぶハードルの実際の高さを目の前で見て、その高さに驚きました。

会場で観戦していても、競技用具をここまで近くで見る機会はなかなかありません。試合の観戦以外にも、大会の思い出ができました。

おわりに

今回はアジア大会を現地観戦してきた様子を紹介してきました。

前回の記事を書いたとき、私はスポーツ観戦にほとんど行ったことがありませんでした。

実際に会場へ行ってみて感じたのは、知らない競技ほど、現地で観たときの発見が多いということです。

スカッシュのボールの速さも、セパタクローの身のこなしも、現地だからこそ感じられたものだと思います。選手の動きや打球の音、会場の熱気を肌で感じられるのが、現地観戦の魅力でした。

今回の経験をきっかけに、スポーツ観戦が私の新しい趣味になりました。

みなさんも気になる競技を見つけて、ぜひ会場に足を運んでみてください。

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探究ゼミ編集部
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