就職か起業が迷っているあなたに聞いてほしい、25歳で1200万借金して溶かした話 #2
起業して何が悪い。
誰だって1度は自力で生きることを志す。
一瞬も目指したことがない、そんな男は存在しない。
それが心理、それが本能!
ある者は親の反対に、ある者は常識に、あるものは世間体に、ある者は将来の不安に、そしてある者は本物の行動力に、
それぞれが起業の道をあきらめ、それぞれの道を歩んだ。
外コン、電博、財閥商社
メガバン、メーカー、高級官僚
インフラ、教員、3大キャリア
しかし!ここに諦めなかった男がいる!
1,200万の借金を抱えて飲食店をオープンした偉大なバカヤロウ
高橋幸佑の登場だ!!
【高橋幸佑(たかはしこうすけ )】ラーメン店マネージャー。大学卒業後、ディズニーホテルに就職。25歳でラーメン店、カフェを作るも閉店。イタリアンや中華で修行をしながら、鶏白湯スープに出会い再起を決める。現在は埼玉県の浦和と大宮で鶏白湯ラーメン店を運営している。
目次
新卒はマジで3年辞めるな
ー今だからわかるディズニーホテルでの学びなどはありますか?
まずは3年間、1つの会社で頑張ることの大切さを学びました。
3年以内に辞めた人が「もっと長く勤めていれば良かった」と思うことがあっても、3年以上勤めた人が「この3年を無駄にした」とは聞きません。
3年という期間は、どんな人にも挫折があって、同時にそれを乗り越えるチャンスも与えられています。
転職、独立、起業、次のステップがなんであれ、その成功体験があるだけで壁にぶつかった時、どうやって消化して、乗り越えるかの質が変わります。
私も起業した1年目は全く売り上げが立たず、2年目で何とか流れを掴んでいきました。
今振り返ってみると、お金をかけるところを間違っていて、売り上げを立てるまでのプロセスが下手でした。
なんの成功体験もないままディズニーホテルを辞めてしまいましたが、もっといろんなことを学んだ状態で起業に挑んでいたら、もっと上手くできていたと思います。
仮にあなたが「いずれ起業」を志して就職しても、最低3年は職場にいてください。
よっぽどのブラック企業は即去りですが、お金もらいながら勉強できる貴重な機会です。
会社に貢献しながら、いろんな経験をしてみましょう。
1,200万の借金してラーメン屋とカフェをオープン
ーラーメン屋だけでなく、その後カフェもオープンさせています。なかなか珍しい気もしますが、その経緯を教えて下さい。
ラーメン屋を起業して、自分と周りのスタッフが本当に疲れていることに気が付きました。当時は拘束時間が長いのが当たり前で、給料も良くはないですし、ボーナスも少ない。
限られた時間の中で唯一の癒しが、タバコで一服して、コーヒーを飲んでる時間。これがすごく幸せだったんです。
この時間を、もっと上質にする為に、自分で最高の空間を作って、自分自身もリフレッシュしつつ、自分以外の忙しい人にも共有できたら嬉しい。
その想いと趣味のサーフィン掛け合わせて、ハワイアンカフェをオープンしました。
お店は結局4年ぐらい続いたのですが、開店にあたって1,200万円ほどお金を借りました。
ーすごい金額ですね!借金した時ってどんな気持ちだったんですか?
「ああ、俺はこのまま失敗したらもう、まともな人生送れないな」って、毎晩体調が悪くなってました笑
どうしたら状況が好転するだろうと何度も悩んだ末に、結果を出すしかないと自分を奮い立たせ、周りが見えなくなるくらい必死で働きました。
いま思うと、無名の新人がラーメン屋を起業するのはかなり怖いですね。もう一度、同じことをやる勇気はないです笑
4年で閉店、400万未返済。苦境を乗り換えたマインドとは
ー結局4年でお店をたたむことになりますが、キッカケは何だったんですか?
このままやっていたら、体も心も駄目になると思いました。
経営をしているうちに、だんだん自分のレベルが分かってきたんです。
こんなに努力をしても、欲しい結果は得られていない。自分の実力不足だと実感し、素直にどこかに修行に行こうと思い、お店をたたみました。
ーお店を閉めた時は精神的にも大変だったと思いますが、どんな様子でしたか?
「ああ、俺の人生が終わった」と思いましたし、自分の実力、知識、経験の無さを責めました。
またラーメン屋を作っても失敗するだろうし、もう俺ダメ人間じゃん!って感じで、かなり落ち込んでいました。
あと、借金した1,200万の内、400万がしっかり残ってました笑
一そこからどうやって乗り越えたんですか?
幸い、新しく何かしらやろうと思える精神状態にはあったので、400万はコツコツと返しながら、少しずつ時間をかけて辛い日々から抜け出しました。
どれだけ大変な時でも、生きていれば必ず変化は生まれます。
修行でもなんでも、何か一歩踏み出せば辛い現状を明るい未来に繋げることができると思います。
起業したからこそ気付いたラーメン屋のレベルの違い
ーレベルの違いってのは具体的にどういうことですか?
商品開発力の違いです。
豊富な知識と経験なしに、お客様に感動を届けられるメニューは作れません。
ラーメンウォーカーやfacebookで、ラーメンの域を超えて芸術作品のような素敵な商品がたくさん見て、「これは今の自分ではどうしようもないな」って心の底から思いました。
ー素人質問ですが、お店の味ってそこまでレベル差あるものなんですか?
メチャメチャあります!笑
スープ1つにしろ、たった数%の濃度の違いが味の印象を大きく変えます。違いを研究している店とそうでないお店で、味にも売上に明確な差が出ます。
ー成功している店にはそれなりの理由がある?
味だけが全てじゃないにせよ、理由はあります。
お客様に強みや特徴が届くように、味や見た目などをしっかり考え抜く。
めちゃめちゃ美味しいわけではないけど、SNSで発信力があれば有名店になれる時代ですね。
ーお店を畳んで学んだことは何ですか?
やりたいことは、やらないままでいるより、まずはやった方が良い。
25歳での起業は、紆余曲折ありましたが、一回も後悔したことはないです。
やらなかった後悔は大きいとよく言いますが、その意味でやってよかったと思っています。
他ジャンルで学んで商品の幅を広げる
ーその後、イタリアンや中華で数年間修行したとのことですが、これも商品開発力を培うため?
そうです。全く知らない業界に飛び込むことで、アイデアの幅が広げられると思いました。
アラサーになっての新しい挑戦は、とても勇気がいる選択でした。
お客さんに感動を届けられる商品を作りたい気持ちと、今はそれが出来ない自分の実力。
それを受け入れられたからこそ、修行の道に進むことができました。
ー「将来のために修行したい」みたいな感じで就活するんですか?
意外かもしれませんが、志望動機「修行したい」は飲食業界あるあるです。
いつか自分の店を持ちたくて働く人が多く、多くのラーメン屋はノウハウを隠せず伝えています。
飲食業界で働きたい人や起業したい人って少ないので、そんな希少な人たちを応援したい気持ちが強いんです。
自分たちが苦労した分、次の世代に同じ苦労はさせたくない。
「この業界を一緒に盛り上げていこう!」という気持ちの方がほとんどです。
レシピはタダで盗み放題。敬意と感謝でどんどんメモります。もうガンガンです笑
ー修行してラーメンの引き出しは増えましたか?
はい。増えました。盛り付けのレベルも上がりました。
個人店ではありますが、現在経営している2店舗でも、季節限定の新商品も毎月出しています。
ー現在はまたラーメン店でマネージャーをして、お店は順調と伺っています。それはどうしてだと思いますか?
そうですね、色々要因はあると思いますが、起業の失敗を活かせてるのが大きいです。
何を変えたかというと...
次回
高橋さんインタビューまとめ
[編集:吉中智哉 / 取材協力:高橋エリー]