#5 やりたいことがわからない?!テレビ局入社にも役立った就活本2冊だけ全力で読んでみよう!!
本屋のコーナーを埋め尽くす就活本。
充実のラインナップに感謝する一方、どれを選んでいいのか迷ってしまうのも事実です。
そんな就活生のために、今回は現役テレビ局員が実際に使ったオススメ就活本を教えて頂きました!
【中野さん】都内私立大学卒業後、新卒で在局キー局に入社。現在はバラエティ班でディレクターを務める。
目次
やりたいことは変わるけど、できることは変わらない
ーいま大学2年生なのですが、自分が進むべき業界や仕事の検討が全然ついていません。
2年生だったら、何がやりたいかはまだ考えなくていいと思います。
親の仕事、先輩の話、サークルや仲間の影響だったりで「何がしたい」とか「どの業界が好き」ってコロコロ変わったりします。
だけど、「何ができるか」は、あんまり変わりません。
だから、就活とか将来を考えるなら、やりたいことよりもできることや得意なことを中心に考えた方が良い。
いくら自分がやりたいことでも、出来なかったら苦しいです。
ー自分に何が出来るか知るためにも、色々試したほうがいいということですか?
そうですね、色々なことに挑戦して、経験して、失敗してください。
営業ができそう、制作に向いてる、接客が得意。まずは自分ができることに向き合ってください。
大学の専攻と就職活動
ー大学では仕事につながる専門的な勉強をしているのですが、本当にこのままの進路でいいのか悩んでいます。
これは、学生あるあるですが、学部や専攻に将来を縛られなくていいと考えています。
教育学部を卒業しても教員にならない人は沢山いるし、医学部を出てテレビ局に入った人もいます。
いざ大人になって周りを見渡してみると、そんなもんです。
自分が何学部だからって「そっちの方に行かなきゃ」「学んだことを生かさなきゃ」って思いがちだけど、全然そんな必要ない。
就活は3業界
就活って3業界って言われてて、自分の受ける業界を3つ決めておく。
大学の専攻を1つとしてもいいから、あと2個ぐらい好きな業界を作っておく。
そのために、いろんな人の話を聞いたり、いろんな経験をする。そしたら、こっちの方がいいかもって業界が見つかったりする。
過去の自分より今の自分
そもそも、みんなが受験する大学や学部を決めたのは18歳ぐらいの時。
当たり前だけど、今のあなたの方が最新の自分。
その時はなんとなく進路決めたかもしれないけど、あなたの最新情報は今の自分が持ってる。
いざ就活ってなったときに「やっぱ違う」っていうことは全然ある。その時は勇気を持って道を変えてみよう。
方向転換は勇気いるけど、納得しながら働くって大事!
オススメの就活本1冊目:絶対内定~自己分析編
ー納得する就活というか、自分の得意やできそうなことを見つけるためのアドバイスがあればお願いします!
みんなは就活の時に、自己分析と呼ばれることをやります。自分とキチンと向き合えば、自然と答えが見つかるはずです。
そこで、今日はオススメの書籍2冊だけ紹介したいと思います。
どちらもベストセラーで、長年就活生を支えてきた名著です。特に偏った本ではないので、安心して買って大丈夫です!
まず1冊目は「絶対内定」シリーズの自己分析編。
これを読み込んだから就活成功したといっても過言じゃない。
いま思い返しても、この本に出会って本当に良かった。
自己分析は面接の練習
自己分析ってちょっと宗教チックな感じもあるけど、絶対必要。
自己分析に抵抗ある人は「面接で聞かれることをあらかじめ自分でやっておく」ぐらいの感覚で捉えればいい。
そう考えると、逆に自己分析しないで就活に挑むのは難しい。
面接で純粋なコミュニケーションを楽しむためにも、事前にシミュレーションは大事!
自己分析でこれまでの選択を振り返る
これまでの人生で、みんないろいろな選択をしてきたよね。
自己分析では「なんでその選択をしたのか?」を何度も何度も問い続ける。
なんで今の大学選んだ、なんでそのサークルに入った、なんでそのバイト、なんでその高校に進学した、なんでその部活選んだ。
他の選択じゃなくてなんでそれにしたのか、何と比べたか、何と迷ったか。
こんな感じで、これまでの選択を一つ一つ掘り下げていく。
これを丁寧に進めていくと、自分の原点みたいなものがわかる。つまり、自分がどういう人間かが見えてくる。
僕は人を楽しませたいお調子者
私も就活を目の前にして「なんでテレビ局を目指したいの?」って問い続けた。
そしたら、自分は「人を楽しませたいお調子者」だってわかった。だからエンタメ企業を目指した。
人に喜ばれるのが好き、気になったことをとことん調べたい、チームで活動したい、個人プレー最高。人それぞれ、いろんな感性がある。
自分はどんな人間かっていうオリジン、あなたの原点を探っていく。そうすると、自分の夢や目標を叶えるためには、どんな企業がいいのか見えてくる。
自分の過去が見えると、その延長線上で未来が見える。だから、まずは自己分析をやってみる!
あなたも絶対内定を買って、書いてあるワークやってみてください。
いま言ったことがまんま書いてあります笑
ただ、分量は結構あるので、そこは覚悟してください!
就活にオススメの本2冊目:業界地図
就活にオススメの本。2冊目は業界地図。
これも有名な本で、ありとあらゆる業界のランキングが載ってます。
例えば 、建設業界の1位はどことか、通信業界の1位の売上は何億円などが掲載されています。
このランキングを見ると、ビール業界でアサヒは3位なんだとか、サントリーが1位なんだみたいな、色んな事が見えてくる。
広告業界だと、電通が1位で博報堂が2位っていうのは学生でも知ってるけど、売上で比較すると実はかなりの差がある。
データを通していろんなことが見えてくるので、読み物として単純に面白いし、読んでるうちに意識してなかった興味ある業界が見えてくる。
さっき言った就活の3業界を、これを読みながらぜひ考えてみてください。
軸が見えてきたら愛を深めよう
そんな感じで自分の興味とか関心が見えてきたら、その業界とかその職種についての愛を深めていきましょう。
ビール業界に行きたいなら、今からビールをいっぱい飲んだらいい。テレビ業界に行きたいなら、テレビをずっと見たらいい。
その愛の深さが最後に差をつける。
付け焼き刃な愛と長年の本物の愛、やっぱりそれは面接官に伝わっていく。
好きなテレビを聞いて、数ヶ月前の番組を挙げられると「最近慌てて視聴した?」って疑っちゃう。でも10年前の作品とか言われると、「本当に好きかも」って思える。
就活は演出合戦
大事なのは真実じゃなく、真実を元にどう演出するか。
もちろん嘘つき合戦じゃなくて、真実をいかに相手に寄り添って話すかが大事。
「自分は正直に真実をありのまま伝えます!」ってスタンスも悪くはないんだけど、マスコミやエンタメ業界を目指すなら、面白く伝えるのも仕事だからミスマッチかも。
広い意味で相手を楽しませるのも、魅力的な社会人に必要なスキル。伝え方を工夫するのは忘れずに。
大学生へのアドバイス
ー就活について色々教えていただきありがとうございます。就活に限らずなんですが、20歳前後でこういうことしてたらいいんじゃない?と思うことはなんですか?
就活だけじゃなくて抽象的なことでいうと「〇〇」って本当に強いです...
次回:#6 現役キー局社員が教える大学生のうちにやっておくべきこと
中野さんの記事まとめはこちら↓
[文:ことね / 編集:吉中智哉]