#4 サラリーマンor独立で悩む必要なし?!社会起業家になりたいあなたへ贈る“社内”起業家という生き方

リスクをとって起業か、それとも安定した会社員か。そう思ったことはありませんか?

どちらの道もメリット・デメリットがあり、悩ましい問題です。

しかし、この二つで悩むのはもう古い!これからは「社内起業」を目指せ!

そんな教えをもらった回でした。

【せいぼじゃぱん 山田 真人】

上智大学を卒業後、英国の通信会社モベルコミュニケーションズに入社。会社員として働きつつ、NPO法人「せいぼじゃぱん」を設立。

「せいぼじゃぱん」理事として、アフリカのマラウイにて子どもたちに給食を提供する事業をおこなっている。

就活をする大学生へアドバイス

ーー大学生になった当初からボランティアやろう!といった意識を持っていましたか?

いや、全くなかったです。でも、ボランティアは効率がいいかなって思っていました。

実際、私はボランティアがあったからこそ、就活の必要がありませんでした。

ボランティアで、知り合った人の会社に行ってみたり、仕事手伝ったりして、そういう感じで生活していました。

ーー周りの学生が就活してることに対して、焦りはありませんでしたか。

それも全くありませんでした。

私がやっていたことを皆さんにオススメするつもりはないですが、学外の人と関わる活動は、時間対効果が高いものになります

学業面に関しても、学外活動を使ってレポート課題をしちゃえばいい。

ちゃんと読んだかと言えば怪しいですが、本もたくさん読んで、読んで得たことをすぐに行動に起こしました。本の感想や獲得した情報を使ってレポートはなんとかなりました。

就活代わりのインターンもたくさんやったので、海外へ行く暇もなかったです。

普通は3年生ぐらいからだと思いますが、大学在学中がずっと就活だった感じです。

社会起業ではなく社内起業のススメ

ーもし大学生が「将来社会起業家になりたいです!」と相談に来たら、どんな話をしますか?

まず、社会起業家には2種類あると思います。

1つは、会社の経営やリスクヘッジ、人脈まで自分自身の力で賄う「起業家」としてのアントレプレナー。

もう1つは、自身が属する会社の資源を活かして新規事業を立ち上げる「社内起業家」としてのイントレプレナー。

私が伝えたいことは、無理してアントレプレナーになろうとする必要は無い、ということです。

たしかに、アントレプレナーの方が一見かっこいいかもしれない。でも、アントレプレナーのハードルは高くて、全員がなれるわけじゃない。

むしろ私は、会社に入った後で、会社内で新規事業を起こす「社内起業家」をオススメします。

元々存在している企業の資源を利用した方が、遠回りせずに済みます。それに、後にその会社を離れたとしても、独りよがりにならずに社会のニーズに応えられるんじゃないかと思います。

ある程度の規模の会社に属していれば、社内で起業を目指すことも社会起業家になるための有効な手段です。

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大学生にオススメの3つのこと

ーー学生におすすめな将来につながる体験があれば教えてください。

時間や費用を考えて、私が学生におすすめできることは3つあります。

まず1つは本を読むこと。私のオススメは『「働き盛り」のNPO』という本です。

ハイデガーの存在論を切り口に、ボランティアがどのように社会を変えるビジネスになるのかについて、哲学から宗教まで全部網羅している本です。

「ボランティア」という現象を多角的に捉えているので、私が大学で取り組んできたことに近い内容が詰まっていると思います。

緊張感のある国を訪れる

それから、緊張感のある国を訪れるのもおすすめです。例えば、中東やインドなどが挙げられるかと思います。

私がイスラエルに行ったとき、タクシーに乗るにも防弾チョッキを着なくてはいけないし、空港でも爆破事件の影響でガスマスクの装着が必須でした。

こんな風に、一度自分の危機管理を経験すると、日常の頭の回転や周りを見る力が一気に変わるんです。

生きる姿勢そのものが変わる。命のスイッチが入るような感覚です。

私はこの経験を糧に、ビジネスにおいても常に緊張感を持つことを大切にしています。学生の皆さんも無理のない範囲で緊張感のある国に渡航してみると、新たな発見や変化があるかもしれません。

大学で上下の関係を持つ

最後に、同門の先輩と繋がるのはとても効果的だと思います。

既に就職した社会人の先輩と食事や飲みに行くことで、先輩の名刺をもらえたり、先輩をきっかけに他の社員さんと繋がれたりします。

社会人は基本的に忙しいので学生に割く時間はあまりありません。でも、忙しい中でも時間を割くとしたら、自分の後輩に割きたい先輩もきっといるはずです。

そういう先輩にアプローチしてみるのも、気軽にできていいんじゃないでしょうか。

今日からできる劇的に人生が変わるたった一つの習慣

ーー最後に人生の先輩として、アドバイスをお願いします。

夜、紙を1枚準備して、その日にやったことを書いてください。

それを毎日やると、きっと新しい発見があるはずです。

「明日何しよう」とワクワクしながら寝られるので、不安がなくなって楽しくなります。

自分のクリエイティビティが発揮されているという感覚もあるから、自己肯定感につながり、気を病みにくいと感じています。

編集後記

山田さんの現在に至る経緯のお話は、現在キャリアについて迷っている私にとって大変貴重なお話でした。特に、ボランティアや社会活動を通じた人とのつながりや、社内起業家としての道も考える重要性が強調されている点が印象的でした。

さらに、本の読書や緊張感のある国を訪れること、そして先輩との交流が将来につながる体験として挙げられ、自己成長やキャリア形成に役立つ提案がされていました。

最後に、日々の行動を振り返る習慣を身につけることの重要性も強調されており、これらのアドバイスを実践することで、より充実した人生を送ることができそうだと感じました。本当にありがとうございました。

探究ゼミ3年生メンバーの感想より

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[ 文:東濱理沙 / 編集:はる]

[撮影:梨本和成 / デザイン:石橋天知]

次回:山田さんのキャリア論まとめ(作成中)

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探究ゼミ編集部
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