#3 人生を決めたハロウィンナイト:偶然の出会いから始まった社会起業!会社員とNPO法人理事、二刀流キャリアの築き方

上智大学在学中、チャリティー活動に精を出しつつカトリックの司祭への道を考えていた山田さん。その運命を大きく変えたのが、あるハロウィンナイトでの出会い。

良い意味で、普通ではない就職をすることになります。

第3回では、偶然の出会いから始まった、セールスとチャリティーの二刀流人生を歩む山田さんのキャリア、セールスの醍醐味についてご紹介します!

【せいぼじゃぱん 山田 真人】

上智大学を卒業後、英国の通信会社モベルコミュニケーションズに入社。会社員として働きつつ、NPO法人「せいぼじゃぱん」を設立。

「せいぼじゃぱん」理事として、アフリカのマラウイにて子どもたちに給食を提供する事業をおこなっている。

人生を決めたハロウィンナイト

ーー大学時代から現在の職に就いた経緯を教えてください。

大学を卒業する直前の時期は、カトリックの修道院に関心があったので、修道院の志願生と共に生活をしたり、司祭になればチャリティーにもっと携われるんじゃないかと考えて司祭を志したりしていました。

そんな中で、10月31日に上智大学でハロウィンナイトというイベントがありました。

イベントに参加すると、そこには、日本語を話せるアイリッシュがいて、ハロウィンについてプレゼンをしていました。たまたまオーディエンスが私くらいしかいなくて、私が何度も当てられていました。

最終的に彼に名刺をもらって「面白そうだから事務所に来てみたら」と言われて尋ねたのが、今在籍しているモベルの事務所でした。それが2016年の出来事です。

突如終わった就職活動

2017年のインバウンドブームを背景に、SIMカードを取り扱う携帯通信会社として、モベルは日本市場にフォーカスしようという方針を打ち出しました。

当時はヨーロッパ向けのサービスも展開していましたが、大部分を日本にフォーカスしていこうという段階でした。ちょうど、日本でのビジネス展開とチャリティーの継続の両方で人材を必要としているタイミングだったんです。

そんなわけで、事務所で社長のトニー・スミスと会うなり「マラウイに行かないか」と言われ、それがきっかけで今の仕事を始めました。

私はそこからセールス&マーケティングをやり始めて、その後チャリティーにも取り組んでいったという感じです。

営業/セールスの醍醐味

ーー「セールスが好き」とおっしゃっていましたが、その理由と醍醐味を教えてください。

まずは、単純に合っていたんだと思います。元々人と話すのが好きだったので、そこからお金が生まれるんだったら良いかなというのもありました。

私がセールスで興奮したのが、SIMの全国展開を達成した時です。

当時の日本は電話番号付きデータSIMの本人確認が非常に厳格で、対面で行わなければいけないルールがありました。

外資系企業に勤めている私には事務所がないので、対面の場を用意できなかったんです。そこで、空港に行って空港のカウンターで対応されている方々に「ここにSIMを置いてくれませんか」という感じで地道に営業をしていきました。

そうした営業を続ける中で数社受け入れてくれた企業があって、その後どんどん拡大して全国に展開することができました!そのときに世界中にサービスを広げられた実感があって感動しました。

正確には、自分の力でというよりも、上手く人を繋げられたことに感動して、ビジネスよりもコミュニケーションで成功したという感覚でした。

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せいぼじゃぱんでは、おいしいコーヒーを通したマラウイの給食事業の支援を行っています。

以下のサイトからコーヒーを購入すると、その購入金額の"100%"が支援に充てられます。

気軽な寄付として、ぜひご活用ください!

セールスを決める2つのコツ

ーー営業は苦手で避けたいという大学生も多いですが、セールスのコツはなんだと思いますか?

空気を読む、そして相手のメリットと自分のメリットを考える。この2つだと思います。

空気を読むというのはソフトパワー的で、数値化できない側面です。例えば「とりあえずコーヒー飲もうよ」とか、こういう空気を読む瞬間がビジネスにはたくさんあって、ビジネスマンの美意識みたいなものが面白さ、魅力の一つだと思います。

もう一つは相手と自分、双方のメリットを考えて仕事をすることです。相手のメリットだけ考えて仕事をするのは現実的ではないですし、こちらの都合だけではOKはもらえない。この2つのちょうど良い部分を探すのがキモだと思います。

「空気をよむ」と「相手と自分の互いのメリットを考える」

この2つを意識するとセールスの苦手意識がなくなって、営業がもっと面白くなるかもしれません。ぜひ覚えておいてください!

会社員でもありNPO理事でもある

ーーモベルの社員とNPO法人理事、仕事のバランス的はどうしていますか?

今はもう9対1ぐらいで、ほぼチャリティーになってます。

ふたつの仕事を、並行してすることで良かったことは、頭の回転が速くなったことです。

水平、ラテラルシンキングって言うんですけど、それが身に付いた感じです。

大変だったことは、SIMカードのカスタマーサポート。対応するのは日本で私しかいないので、場合によってはお客さんを失うこともある。そういう意味で、プレッシャーはありましたし、英語力もつきました(笑)

NPOと認定NPOの違い

ーーNPOの中には認定が付いている団体と付いていない団体があります。その違いを教えてください。

認定NPO法人は透明性が高いと思っています。

NPOを立ち上げるまでに人脈を豊富に持っていて、その人たちに対して自分たちの活動とその成果を発信し、それが強い影響力を持っています。

海外では、カトリック教会のコミュニティなどでも、助成金対象になったり、税控除対象になります。すなわち、色々な法人格が政府から認定を受けることができます。

一方で、日本はまだ第三組織は発展途上です。その分、厳しい管理下で認定NPOが選ばれます。

私たちNPO法人せいぼは、まだ(2024年2月現在)認定NPOではありません。支援企業や学校法人のパートナーへの地道な営業活動、コーヒーを通した寄付などによって、少しずつではありますが支援者は増えています

編集後記

大学卒業前の偶然の出会いが、現在の活動に繋がっているというお話がとても印象に残りました。

人との繋がりを生むオススメの活動として、同窓会に顔を出すというものも印象的でした。これまで人との繋がりをないがしろにしてきてしまったので、1つ1つの出会いや縁を大切にしていこうと思いました。

探究ゼミ4年生メンバーの感想より

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[ 文:隅田愛莉 / 編集:はる]

[撮影:梨本和成 / デザイン:石橋天知]

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探究ゼミ編集部
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