#1夢を現実に変える挑戦―シュニーさんの外資系CAの道
シュニーさんは短大卒業後一念発起し、外資系航空会社のキャビンアテンダント(CA)への道を自らの手で切り拓いていきました。
伝統的なCA学校に通うことなく、多くの応募者がひしめく中でフィードバックを武器に改善を重ね、最終的に夢を実現。JALの授業で触れた航空業界の世界、そして実践的な海外インターンシップで英語力とホスピタリティを磨きました。
この記事では、シュニーさんがどのようなきっかけと努力を経て、外資系CAへの道を歩み始めたのか、その軌跡とリアルな体験談を紹介します。

【シュニーさん】
オーストラリアを拠点に活動するクリエイター。
航空会社の客室乗務員(CA)として空を飛びながら、バリスタとしても活躍するユニークなキャリアを持つ。オーストラリアでの豊かな生活体験を活かし、写真、動画など多様な形で情報を発信している。
目次
外資系CAを目指したきっかけ
—— シュニーさんが外資系CAになった経緯をお聞かせください。
私はCAの学校には通っていませんでした。外資系といってもさまざまな会社がありますが、オーストラリアを拠点にする会社や中東のエミレーツ航空などを中心に企業研究を進めました。
学歴としては日本の短大のみだったため、実際に選考を受けてフィードバックをもらい、それを次に活かすという方法で外資系CAを目指しました。
フィードバックをもとに面接対策を強化
—— フィードバックをもらって改善を重ねたとのことですが、具体的にはどのようなことですか?
選考では何百人、何千人もの応募者がいるため、全員がフィードバックをもらえるわけではありません。ただ、最終面接まで進むとフィードバックをもらえることが多く、私はほとんどの会社で最終面接まで進んでいました。
そのため、英語力や面接の内容に関する具体的なアドバイスを受けることができ、それを改善しながらチャレンジを続けた結果、最終的に合格を掴み取りました。
CAを目指すようになったJALの授業
—— もともとCAになりたいという思いがあったのでしょうか?
実は、CAには全く興味がなく、銀行員になるつもりで学生生活を送っていました。短大卒業後は会社員として働く予定でした。
しかし、短大でエアラインビジネスの授業を受けたことで、考えが変わりました。
関西にある短大の外国語学科に在籍していたのですが、その中で航空業界やホテルビジネスを学ぶ授業がありました。特に、日本航空(JAL)の元CAの方が教授として教えてくださる授業があり、その話を聞いているうちに「すごく楽しそうだな」と感じるようになったのです。
CAへの挑戦と不安
—— JALのエアラインビジネスの授業を受けて、すぐにCAを目指すことを決めたのですか?
最初から決意したわけではなく、徐々に方向転換していきました。正直なところ、「CAは辞めたときに自分にスキルがないのでは?」という不安がありました。
飛行機の中での業務に特化したスキルが多いため、地上に降りたときに役立つスキルを持っているのか、という点が気がかりでした。
しかし、最終的には勇気を出してCAを目指すことを決めました。私の短大は留学が盛んな学校で、多くの学生が交換留学に行っていましたが、私は違う道を選ぶことにしました。
留学ではなく海外インターンシップを選んだ訳
—— 留学ではなく、インターンを選んだ理由を教えてください。
私は留学ではなく、シドニーのカフェやレストランでホスピタリティを学ぶ2ヶ月間のインターンシップを選びました。理由は、短期留学では英語力が伸びにくいと感じたからです。
実際、1年生のときに留学を考えて講習会に参加しましたが、先輩方の話を聞くと「4ヶ月間の留学でも英語がほとんど話せないまま帰国する人が多い」と知りました。私は、英語を実践的に学べる環境を求め、インターンシップを選びました。
インターンとホームステイで実践的な英語を習得
—— インターンでは英語力は上がりましたか?
インターンシップでは、仕事で英語を使う機会が多かったため、その分野の英語力は向上しました。しかし、医療分野など専門的な話になると苦戦することもありました。
ホームステイでは4人のお子さんがいる家庭に滞在しましたが、子どもたちの会話は自然な英語表現が多く、日常会話の中で生きた英語を学ぶことができたのは貴重な経験でした。
インターンでは少しだけバリスタの仕事も経験しましたが、本格的に学んだのは独学です。現在は、客室乗務員とバリスタ講師の両方を本業としてフルタイムで働いています。
当時のインターンシップ期間中は、バリスタスキルよりも英語学習に集中しました。この2ヶ月間は、まさに「英語漬け」の日々でした。
ーーインターンのときから、目的を持って参加していましたか?
そうですね。目的を持つことはとても大事です。
特に、何を学ぶのかを明確にすることが重要だと感じています。日本の大学生は、4年間遊んで終わってしまう人が多い印象があります。日本の大学は入学するのが難しい一方で、入ってしまえば比較的自由な時間が多いですよね。
その時間をただ遊ぶだけではもったいない。大学の1、2年のうちに、海外で英語を使う経験を積んでおくのも一つの手だと思います。今振り返ると、もっと海外での経験を積んでおけばよかったなと思います。
ーーインターンに参加する前から、海外旅行はよくいっていましたか?
はい。お金を貯めては海外に行き、散財するという感じでした(笑)。そのため、常にお金がなかったですね。
最初の海外旅行はドバイでした。友人がエミレーツ航空が好きで、「エミレーツ航空に乗りたい!」と言ったのがきっかけです。正直、最初はハワイやグアムのような定番の旅行先を考えていましたが、「ドバイに行こう!」と言われ、即決しました。フットワークの軽さは、このときから発揮されていましたね。
ドバイのキラキラした写真を見て、「面白そう!」と思ったのも決め手でした。そして、たまたま旅行の日程が大晦日だったので、ドバイで年越しをすることになりました。本当に最高の経験でした。
その旅行で、エミレーツ航空のCAを見て「やっぱりこれだな」と思いました。海外では言葉が違うため、大きな壁を感じることもありましたが、その壁を乗り越える楽しさを知ることができました。それがきっかけで、英語を本気で勉強しようというモチベーションにもなりました。それ以来、海外旅行が私の趣味になりましたね。
言語の壁
ーー海外に行ったとき、言語の壁は大丈夫でしたか?
もちろん言語の壁はありました。でも、本当につらかったのは、契約社員を終えた後に行ったワーホリですね。
インターンシップは楽しい思い出しかありませんでした。すべてがチャレンジングだったので、「何でもやってやる!」という気持ちで取り組んでいました。とても充実していましたね。
次回は、ワーホリの話を中心にお話ししましょう!
投稿者プロフィール

-
探究ゼミでは、これから社会に出る人、出て間もない人向けにキャリアに関する情報を発信しております。仕事を通して人や社会と関わることを応援するメディアです。
一緒に活動するメンバー、取材を受けていただける方も随時募集しております。お問合せページよりご連絡下さい。