何にも際立った特徴のない平凡な私が就活で生き残った方法

はじめに

皆さんは就職活動、いわゆる「就活」と聞いて何を思い浮かべますか?

「インターンシップ」「自己分析」「面接」など、さまざまなキーワードが思い浮かぶでしょう。

特に、学生時代に特別な実績や経験がない場合、「内定を勝ち取るのは難しいのでは?」と不安に思う人もいるかもしれません。

しかし、私自身、何の際立った特徴もない平凡な学生でしたが、それでも内定を掴むことができました。

この記事では、そんな私が実践した就活で生き残るための方法を6つのステップに分けてご紹介します。
「自分には特別な強みがない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 業界を絞るところからスタートする

就活を始めるにあたり、最初に悩むのが「どの業界を目指すか」ということです。
私も初めはやりたいことが明確に見えておらず、さまざまな業界の企業説明会に参加しました。業界全体を把握せずに、早い段階で絞ってしまってはもったいないと思い、何度かビックサイトなどで行われる大型の就活イベントに足を運ぶことから始めました。

この過程で、働き方や業種の多様性、未知の分野を知ることができ、視野を広げられました。
興味のない業界や職種と思っていたものでも、実際に話を聞くと意外な魅力を発見することもありました。実際に私が最終的に就職を考えている企業も、就活前は全くイメージがつかなかった業界です。

夏休み前は焦らず、夏のインターンに向けて複数の業界に応募してみるのがおすすめです。
実際に現場の方の話を聞き、応募を通じて自分なりに企業分析をすることで、自分に合う業界や企業が徐々に見えてきます。


2. 「ガクチカ」は内容よりストーリー重視

学生時代に力を入れて取り組んだこと、いわゆる「ガクチカ」は、就活で避けて通れない質問です。

皆さんは学生時代に何か一つ継続的に努力していたことはありますか?私は、正直、強いて言えば1~2年生で勤めていた塾のアルバイトが挙げられる、というレベルでした。しかし、母数を思い浮かべていただければお分かりですが、塾でのチューター経験はありきたりで、実際グループ面接をしていても容易に見つかります。 

そこで注目したのは、失敗・対策・結果の過程を明確にすること。ありふれた経験でも、そこにどんなストーリーを込めるかが重要です。

例えば、「自身が担当していた生徒の合格実績を一年目と二年目で比較する」ことにフォーカスして伝えました。一年目で成功した点・失敗した点は何か、具体的にどのような対策を講じたのか、最終的な結果はどうかという流れです。一つ目の課題発見力においては、発見する課題の解像度の高さや、選択した課題の内容によっては、個性が表れることもあります。

また、二つ目の具体的な解決方法が最も時間を割いて説明するパートですが、「誰が考案したのか」「周囲の反応はどうだったか」「過程で苦労したことは何か」など、面接官から質問を投げかけられることも多いです。

そして最後の結果のパートでは、端的な数字と自己評価の主観的・客観的要素を入れ込むとベストです。数字のみでは他の就活生でも替えが効くエピソードになってしまいますし、自己成長だけでは結果を出した姿が想像しにくくなります。

単なる経験談ではなく、自分の意志で選択したポイントや当時の心情を混ぜることで、平凡なエピソードでも魅力的に伝えることができます。とはいえ、私も結果的に「面接官にこう受け取ってもらえたんだな」という経験も多かったため、友人や先輩に自分のエピソードがどのような印象を受けるか聞いてみるのも良いと思います。

■ガクチカの書き方については下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
ガクチカの構成8ステップ|執筆ポイントや例文を紹介

3. 「特徴がない」は強みになる

自己分析の結果、私には特別秀でた特徴がありませんでした。
就活初期に行った適性アンケートでも、すべての分野で平均的な結果が出てしまったのです。

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しかし、これは「どの分野にも適応できる汎用性が高い」というポジティブな見方にもつながります。
実際、複数の職種や業界にチャレンジできたのは、この汎用性の高さがあったからだと感じています。ある業界・職種で強みとなる能力も、別の場面ではそうでもないことも多々あります。

もちろん長所も短所も伝え方次第で大きく変わりますし、そもそも自分が一番に感じる強みをあえて伝えなくてもいいのです。もちろん別の能力を示したい場合は、それを裏付ける原体験が必要になります。しかし、一つの経験にも多数の能力を用いるように、新たに実体験を探してくる必要はほとんどありません。

4. 面接前の準備を徹底的に磨く


とっさの対応力が求められる場面もありますが、私は「事前準備」を重視しました。
友人の中には、準備なしでも面接官と会話を進められるタイプもいましたが、私はそのようなタイプではありません。

面接で緊張するのは当たり前ですよね。私も緊張しやすい性格なので、面接官の鋭い質問にうまく答えられるか不安でいっぱいでした。そこで、想定される質問をすべて書き出し、一つ一つ丁寧に回答を考えました。ポイントは自分の言葉で考えることです。他人から借りた言葉や生成AIに任せると時短にもなりますが、自分の記憶にも残りにくく、本番で上手く話しにくくなります。

また、志望度の低い企業の面接を経験して場数を踏むことで、本番の緊張を和らげました。練習を積み重ねることは、話すときの抑揚やスピード感の調節にもつながるため、より聞き手が一度で理解しやすくなります。

入念な準備のおかげで、第一志望の企業でも少し余裕を持って臨むことができました。


5. 「何とかなる」精神で挑む

準備は大切ですが、完璧を求めすぎるのも禁物です。

なぜなら、本番では予想外の質問が飛んでくることや、用意した回答を忘れてしまうこともあるからです。

そこで私は、始まる直前では「何とかなる」という気持ちを持って面接に臨むようにしました。
深く考えすぎず、自然体で会話することを意識すると、緊張もほぐれ、面接官とのやり取りがスムーズになりました。マニュアルを意識しすぎてしまうと、面接官との対話的要素が薄れ、相互のコミュニケーションができなくなってしまいます。4で述べた内容と矛盾していると思われるかもしれませんが、本番前は念入りな準備、本番中は面接官との会話に重きを置いて挑む!ということです。


6. 他人のアドバイスを素直に受け入れる

面接官のフィードバックやエントリーシート(ES)の添削など、他人の意見は貴重な成長の機会です。
自分では気づけなかった改善点を教えてもらえることが多いため、素直に耳を傾けましょう。

他人からのアドバイスに疑問を抱いたら、「現時点の伝え方だとそう受け取られるのか」と念頭に置いておきましょう。本質を変える必要はありませんが、表現方法や細かな仕草を工夫するだけで、相手の印象は大きく変わります。
一度意見を取り入れ、就活を進めていく過程で柔軟に改善を重ねることが成功への近道です。


まとめ

今回は、平凡な私が就活で生き残るために実践した6つの方法をご紹介しました。

  • 業界を広く知る
  • ストーリー性のある「ガクチカ」を準備
  • 汎用性の高さを活かす
  • 面接前の準備を徹底
  • 「何とかなる」精神で挑む
  • 他人のアドバイスを素直に受け入れる

大切なのは、自分を信じて一歩ずつ行動を積み重ねることです。
多くの人と出会い、経験を積む中で、必ず成長を感じる瞬間が訪れます。

不安に押しつぶされず、諦めずに挑戦し続けてください。それが就活成功の鍵です。

特に伝えたいことは、ガクチカという体験を新たに探すのではなく、過去の経験からガクチカとなるものはないかと探すことです!

就職活動を前にすると「何か新しいことを始めなければ」と考える方もいるかもしれません。しかし、その前に過去の経験を一度言語化してほしいです。際立った経験しか面接で話せないということは絶対にありません。

逆にどんなに華やかな経験でも、そこにストーリー性や学んだこと、入社して活かしたいことを明確にできないと上手く自分のガクチカとして取り込むことができません。

自分しか経験できないことより、自分だからこそ学べたことを大切に思い返してみてください!

同じ経験でも何を重視していたか考えると、自分の価値観や完成を自覚するきっかけにもなり、自己分析に繋がります!

[ 文:YK / 編集:吉中智哉]

[デザイン:二木優哉]

投稿者プロフィール

舩越 英資
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