#3 インターンとは全然違う?ワーホリのリアル&外資系CAになる方法を教えてもらいました!
前回のインタビューでは、大学編入を辞退し、オーストラリアでの生活を決意したシュニーさん。今回は、インターンシップとは全く異なるワーキングホリデーのリアルな体験談からスタートします。
「インターンよりもワーホリの方が大変だった」と語るその理由とは?
言語の壁、人間関係、そして気になるお金の話まで、これからワーホリを考えている人にとって必見の情報が満載です。さらに、外資系CAになるために必要な企業研究や英語力、そして就活生への熱いメッセージもいただきました。
夢を追いかける全ての人に勇気を与える、シュニーさんの経験談をお届けします。

【シュニーさん】
オーストラリアを拠点に活動するクリエイター。
航空会社の客室乗務員(CA)として空を飛びながら、バリスタとしても活躍するユニークなキャリアを持つ。オーストラリアでの豊かな生活体験を活かし、写真、動画など多様な形で情報を発信している。
目次
ワーホリとインターンの違い
ーー「インターンよりワーホリの方が大変だと」だと思った理由はなんだったのでしょうか?
そうですね。ワーホリは2ヶ月以上同じ場所に住むため、環境の違いによるストレスや、時には差別を経験することもあります。
例えば、水の違いによる肌荒れ、日本語のニュアンスが伝わらないもどかしさなど、小さな違いが積み重なります。友達ができても、日本人同士の方が気軽に打ち解けやすかったり、共通の価値観を持っていたりするため、言語の壁の大きさを改めて実感しました。
ワーホリに関わる人間関係とお金
ーー言語の壁がある中で、交友関係を築く際に意識していたことはありますか?
意識していたことは特にありませんでした。
私と他のワーホリ経験者を比較すると、私は失敗を恐れずに英語をたくさん使っていたと思います。文法がめちゃくちゃでも、とにかく話し続けて、周りの目を気にせずにどんどんコミュニケーションを取っていました。たくさんの人に質問もしていましたね。
質問というより、興味本位の会話が多かったです。「何の仕事をしているの?」「どこに住んでるの?」といったシンプルなものから、深い話まで。そうすると会話が続くし、自然と友達も増えていきました。
交友関係は職場を中心に広げました。ワーホリ中はバーテンダーをしていたので、お客様と会話をする機会が多かったです。その他にも、ジムのトレーナーと話したりもしていました。
お金の話
ーーこれからワーホリを経験する方に向けて、何かアドバイスをお願いします。
お金、つまりファイナンシャル面はとても重要です。たとえば、50万円だけ持ってワーホリに来ても、結局メンタルが持たなくなることが多いです。
海外にいるだけで、精神的に大きな負担がかかります。特に最初は孤独や不安を感じるものですが、お金があれば「なんとかなる」という安心感が生まれます。
リアルな話をすると、私自身は200万円を貯めてからワーホリに行きました。そのおかげで心の余裕が生まれ、バリスタの仕事を独学で手に入れることができたのだと思います。
バリスタになりたくても途中で諦めてしまう人は、資金面での余裕がないことが多いように感じます。「もう少し日本でお金を貯めておけばよかった」と後悔する人も少なくありません。
日本人は投資をあまりしない傾向があるように思います。実は、私自身も昔はそうでした。
投資の話
昔の私は節約ばかりしていて、なるべくお金をかけずにスキルを身につけようとしていました。バリスタになりたいと思ったときも、スクールに通わず独学で練習しました。
でも今振り返ると、時間をお金で買うのが最短ルートだと感じます。
ワーホリや留学は、滞在期間が1〜2年と限られています。その限られた時間を最大限活用するためには、お金をかけて学ぶのが効率的です。例えば、4時間のコースを受講し、すぐに実践へ移った方が、結果的に早く仕事を得て収入を増やせます。
資金が不足していると、多くの人が日本食レストランで働くことになります。もちろん英語を使う機会はありますが、ウェイトレス業務が中心のため、次のキャリアにはつながりにくいです。
英語のコミュニケーション能力は向上するかもしれませんが、時給が低い場合も多く、金銭的にも厳しい。資金に余裕があれば、日本食レストランにこだわらず、カフェや他の職種に挑戦する選択肢が広がります。これは私からの大事なアドバイスです。
外資系CAになるために必要な企業研究と英語力
日系航空会社にも「色」があるように、外資系エアラインにも会社ごとの文化があります。例えばANAは青、日本航空は赤といったブランドカラーがありますが、それと同じように企業の雰囲気に合った人材が求められます。
その「色」に合っていないと不採用になることが多いように感じます。まずは企業研究を徹底し、その会社の価値観を理解することが大切です。
必須スキルは英語力
外資系エアラインでは、試験も業務もすべて英語です。CAの面接に合格して終わりではなく、試験をクリアしないと正式に業務に就けません。そのため、英語ができないと厳しいです。
英語で試験内容を完全に理解できるレベルが求められるため、英語学習は必須です。時間があればエアラインスクールに少し通うだけでも違うと思います。
私はエアラインスクールに通った経験はなく、この業界が初めてでした。試験では医療用語(例えば「心筋梗塞」など)も学びますが、日本語でもその意味を理解しておくと有利です。時間があれば、そういった専門用語を調べたり、スクールに通ったりするのも良いでしょう。
何事も挑戦が大事
私はCAになる前、バリスタやマネージャーの仕事をしていました。本来マネージャー職に就く必要はなかったのですが、「CAになりたい」という目標があったので、できることはすべて挑戦しました。
経験がすべてだと思っていたので、新しいことには積極的にチャレンジしました。例えば、エミレーツ航空の採用試験を受けたこともあります。受かっても行くつもりはありませんでしたが、面接の練習になると考えて受験しました。
大切なのは「行動すること」。行動しなければ何も得られません。まずは行動し、そこから見えてくるものを確立していくことが重要だと思います。
CAを目指す就活生へメッセージ
ーー就活生や大学生にアドバイスをお願いします。
「とにかく経験をしろ」ということですね。経験こそが全てです。若いうちにいろいろな場所に行き、いろいろなものを見て、感じてほしい。
若い人は恐怖心が少ないので、どんどん挑戦するべきだと思います。海外旅行も「落ち着いてから」と考える人がいますが、それでは遅い。若いうちに海外の文化を知っておくことで、より多くの人とつながることができ、さまざまな価値観に触れることができます。
日本の大学は1、2年の間に比較的自由な時間が多いので、その時期を活かして海外に行くのも良い選択だと思います!
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