【知るカフェ#3】 海外にも出店!日本との違いや運営会社エンリッションの今後の展望
株式会社エンリッションは、学生と企業を繋ぐ新しい出会いの場を提供する「知るカフェ」を運営しています。
2013年にオープニングスタッフとして関わり始めた島田さんは、インターン経験を通じて仕事の魅力に気づき、卒業後もエンリッションに新卒入社しました。
この記事では、島田さんがエンリッションに入社した経緯から、企業と学生を結ぶミートアップの背景、さらにインドへの展開と今後の展望について深掘りします。
*話し手:株式会社エンリッション島田さん
>>>前回:#2 知るカフェのバイトは全員大学生?!就活有利の噂は本当か慶應店店長に直撃インタビュー
エンリッションに入社した経緯
ーー島田さんが株式会社エンリッションに入社された経緯をお聞かせください。
2013年に同志社店が出来まして、当時のオープニングスタッフとして知るカフェに初めて関わりました。その時は新しい面白そうなカフェが出来たと思ってアルバイトを始めました。
働いていくうちにインターンとして任されることが増えてきて、「働くって面白い」と純粋に思いました。
高校までは、授業を受けなきゃいけない、勉強しなきゃいけないみたいな束縛が多いですが、大学生活は自由。そうやって自分で選択する中で、働くことに面白さや人生価値みたいなものを感じて没頭したんです。
インターンが終了しても、まだまだやりたいことがあった事と、学生運営の経験者が当時私しかいなかったので、その強みを生かしてエンリッションに新卒入社しました。
フランクな企業と学生の出会いの場
ーー企業との交流会(ミートアップ)を少人数で実施している理由を教えてください。
少人数の方がフランクで一人一人が発言しやすいからです。
20-30人になってしまうと、会社説明会のような雰囲気になってしまい、一方的に企業のお話を聞くことが多くなります。発言できても少数の勇気ある人だけです。
それよりは、日常的なカフェ空間で、最大5人で集まって私服でフランクに仕事について聞ける場所を作りたくて敢えて少人数にしています。
ーー企業の方はミートアップに何名ぐらいで参加されますか
企業の方にも、基本1~2人での参加をお願いしています。
企業視点だと大人数の方が効率よくお話できるという見方があると思いますが、しっかりと向き合っていただきたいので少人数でお願いしています。
ミートアップに参加する企業は、地域や大学の立地によって異なります。それぞれ地元の企業さんが来てくださいます。
他にもUターン就職を狙っている企業さんもいて、立地によって参加する企業には色が出ます。
カフェインド出店の経緯
ーーインドにも店舗があると伺いましたが、なぜインドを選ばれたんでしょうか?
発展途上国で、一番伸びている国というのが大きな理由です。
あとは、インド工科大学(IIT)は、世界的に有名な大学で、出身者にはGoogleのCEOになった人もいます。インド工科大学の学生さんに接点を持ちたいのも1つの理由です。
最初は何度か断られて、それでもめげずに行ってというようなことで交渉を重ねた結果、大学への出店が実現しました。
現在展開しているインドでのメイン事業は、日本の投資家やベンチャーキャピタルとインド工科大学発のスタートアップ企業を繋ぐことです。
現地での運営は、日本人がトップに立つというより、現地採用でインドの方に任せているという感じです。
知るカフェがインドで実現したいこと
ーー今現在インドに出店されていますが、今後出店予定のある国はありますか。
日本もインドも未完成の状態なので、現時点で他国への出店の予定はありません。今ある事業を完成まで持っていくということを目指します。
インドは社会課題が山積しています。IITの学生さんの多くは、インドの社会課題に対して会社を起業するので、課題解決まで投資家を通じてサポートを出来たらいいなと思います。
インドの学生を見ていて思うのは、起業家したいと思っているんじゃなくて、もう既に起業している学生さんが多いです。就職するというよりは学生が自分自身で会社を運営している感じです。
今後の展望
ーー知るカフェの今後の展望を教えてください。
2023年、国立大学の千葉大学の構内に出店することができました。今後も他の大学にどんどん出店していきたいです。
個人的には、学生さんの選択肢を広げて、納得した就職活動をしていただくことを達成したいです。
十分に納得しないまま就職活動を終えてしまうと、入社してから数年で退職することになってしまう場合もあります。
こちらから多くの選択肢を提示して、いろんな業界を知った上で、個々に合った会社を選択していただき、ネガティブな理由による離職を防げたらいいなと思ってます。
[ 文:西川星莉 / 編集:吉中智哉]
[撮影:舩越英資 / デザイン:松谷萌香]