#1 キッカケは部活帰りの自販機バウム?!バームクーヘン好きの女子高生はいかにしてインフルエンサー"まればうむ"になったのか?

「バウムクーヘンインフルエンサー」

数々のインフルエンサーがいると思いますが、あえての「バームクーヘン」一点勝負!

バスケ部の部活帰りに偶然出会った自販機のバームクーヘンから始まった、まばうむさんのバームクーヘン愛。今ではインスタでバームクーヘンに関する投稿を続け、バームクーヘン博覧会の公式アンバサダーとしても活躍するまでになりました。

この記事では、まばうむさんのバームクーヘン愛がどのように生まれたのか、そしてインスタで発信を続ける秘訣をご紹介します。

【まればうむ】

バウムクーヘンインフルエンサー

「バウムクーヘンを日本の代表的スイーツにしたい!」という想いから、大学在籍中にインスタグラムで発信開始。

バームクーヘン博覧会の公式アンバサダーとしても活動中。

きっかけは自販機?バームクーヘンを好きになった理由

ーーバームクーヘンを好きになったきっかけを教えてください。

中学校1年生のときにバスケ部に所属していて、いつも部活帰りに友達とパンの自販機に寄る習慣がありました。

その自販機は商品のラインナップの変動がすごく激しかったのですが、バームクーヘンだけはずっと固定で販売されていていました。

部活帰りは疲れて選ぶ気力がなく、ひたすらバームクーヘンだけを食べていたら、いつの間にか好きになっていました。

バームクーヘンには飽きることもなく、食べる度に安心感が募っていきました

バームクーヘンの推しアカウントを作成

ーーインスタでバームクーヘンに関する投稿を始めたきっかけはなんですか?

所属していた部活がSNS禁止だったのですが、高校3年生になり、部活を引退すると同時にSNSが解禁になったんです。

当時、友達がジャニーズの推しアカウントを作ったんですが、そのアカウントを通して知り合った人と一緒にライブに行くぐらい仲良くなった話を聞きました。

それで、自分ももしかしてSNSキッカケでバームクーヘンを語りあえるほど好きな人と巡り会えるかもしれないと思い、推しのバームクーヘンのアカウントを作りました。

ーー実際にSNSでの発信を通して「バームクーヘンを本当に好きな人とつながる」という本来の夢は叶いましたか?

インスタのアカウントを作って、すぐに叶いました。

インスタで#バームクーヘンと検索すると、バームクーヘンを好きな人がたくさん出てきました。

食べたバームクーヘンに、そのお店の名前を添えて投稿しているような方が50人くらいいて、片っ端からフォローしていたら、割とすぐに友達をつくることができました

バームクーヘン博覧会の公式アンバサダーになる

ーーフォロワー数が増える中で、インスタでの発信やアカウント運営に本格的に取り組もうと思ったきっかけは何ですか?

本腰を入れ始めたのは、2023年の7月です。

その当時、大学の勉強が忙しくて、バームクーヘンの感想の更新が出来なくなってしまい、苦しい思いをしていました。

モチベーションになるものが欲しいと思っていたときに、ビジネスに詳しい知り合いと10年ぶりぐらいに再会したんです。

その友人に、どうやったらバームクーヘンをビジネスに繋げられるかと相談した結果、以前名刺をいただいていた、バームクーヘン博覧会を主催しているユーハイムさんへメールを送ることにしたんです。

その結果、「バームクーヘン博覧会のアンバサダーにならないか」とお誘いをいただくことができました。

それまでは趣味の範囲という感じで、バームクーヘン屋さんに行ったついでに投稿をするような感覚でしたが、これを契機に、本格的にSNSでバームクーヘンについて発信していこうと思うようになりました。

インスタが趣味から仕事になった「一通のメール」

ーー具体的にどのようなアプローチでユーハイムさんコンタクトを取りましたか?

ユーハイムさんへメールで、「神戸在住の大学生で、インスタグラムでバームクーヘンについて発信しています」という感じで自己紹介をしました。

加えて、以前に5社ぐらいのバームクーヘンのPRをさせていただいたことがあったので、それを実績として載せました。最後に自分に何かできることがあれば一緒にできたら幸いですと添えてメールを送りました。

これほど話がスムーズに進んだのは、メールを送る以前からお互いに活動を認識していたり、担当者の方とコネクションがあったからだと思います。

2年前くらいから、バームクーヘン博覧会の公式アカウントが自分のアカウントをフォローしてくれていて、ユーハイムさんに認知はされていました。それで次の年の博覧会で、ユーハイムさんの博覧会担当の方と実際にお話しして、名刺も交換させていただいていたのが理由なのかなと思います。

バームクーヘン博覧会公式サイト:https://www.baumkuchenexpo.jp/

ーーバームクーヘン博覧会の公式アンバサダーとしてどんな活動をされているんですか?

ユーハイムさんはバームクーヘン博覧会を盛り上げるために、前夜祭&後夜祭といった感じで、ホームページにさまざまな情報を挙げています。その際、前夜祭の様子のコラムを書かせていただくといった活動をしています。

あとは、バウムクーヘン博覧会を紹介する動画を作って、ユーハイムさんの承認を得て博覧会のインスタ公式アカウントのリールに投稿しています。

フォロワー数を伸ばしたい!SNS運用のコツ

ーーインスタのフォロワー数を伸ばすことができた理由を教えてください。

2つあると思っています。

1つは、投稿内容をバームクーヘンのターゲット層に合わせたことです。

インスタは基本的に写真がメインで、文章の量は少なめなのが特徴です。例えば、多くのバームクーヘンの投稿では、バームクーヘンの写真、名前、店名しか書かれていません。けれども、自分は写真の後に、いつも結構長い感想文を添えるようにしています。

バームクーヘンが好きな方は、私のような若い世代よりも、年齢層が高い方が多い印象です。そういった年齢層の方ですと、文章を読んでくださる方が結構多いんです。

実際、自分よりも年上の方から、あの文章を読みました!と言っていただくことが多いです。

2つ目は、継続的に活動していたことです。

バームクーヘンに関連するハッシュタグを約2年間、毎日毎日、いいねし続けてました。

こちらからいいねすることで、「バームクーヘンのアカウントからいいねが来た!」と相手の方が自分のアカウントを見に来てくれるきっかけにもなります。

コツコツいいねを継続したことで知名度が上がったんじゃないかと思っています。

ーーバームクーヘンをインスタで発信し続ける中で、大変なことはありましたか?

活動自体は楽しんでいますが、大学など他の事で忙しい時に、全力で活動に向き合うことが出来なくて辛いと思うことがあります。

趣味の範囲で活動していた時は、大体1〜2時間で感想を書き終えていました。最近はお店のブランド、コンセプトや商品のこだわりポイントを調べて…と、より内容が濃くなり、以前よりもかなり時間がかかるようになりました。

大学の実習が重なると感想を書くのがどんどん遅れてしまって辛いなと感じます。

SNS投稿継続のコツとは?

ーーインスタに関わらずSNSって、どれだけ「頑張ろう」と思っても続かない人もいると思うのですが、続けるコツや、心がけてることってありますか。

まず、無理しすぎない投稿頻度にするのは大事です。毎日だと負担になってしまうので、最低限週1更新できるようにしています。

2つ目は写真です。アングルは固定で、正面と真上からと言った感じで撮っています。

最後に文章です。インスタを始めた当初は、自分の感想をつらつら書いているだけでした。

今は、それだけでなく、ブランドの名前、コンセプト、材料のこだわりなど、詳細を調べて書いています。

文章の構成や、項目を決めておくと文章が書きやすく、続けやすいと思います。テンプレ化じゃないですけど、何を書くかを項目として、自分なりに決めておくと続けやすいんじゃないかなと思います!

それぞれのこだわりが面白い!バームクーヘンの特長

ーー沢山のバームクーヘンを食べてきたまればうむさんが考える、バームクーヘンの良さは何ですか?

お店によってこだわりポイントが異なっていて、数多くの種類があることだと思います。

最初にバームクーヘンを好きになったキッカケは部活帰りのバームクーヘンでしたが、インスタのアカウントを始めてから、本当に色々な種類のバームクーヘンに出会いました。

柔らかいバームクーヘン、本場ドイツの焼き方を完全にリスペクトしたバームクーヘン、米粉から作ったバームクーヘン。バームクーヘンはお店によってそれぞれにこだわりがあるんです。

お店によってこだわりがあって沢山の種類がある、この良さをSNSを通じて発信していきたいです!

[ 文:東濱理沙 / 編集:はる]

[撮影:梨本和成 / デザイン:舩越英資 ]

投稿者プロフィール

探究ゼミ編集部
探究ゼミ編集部
探究ゼミでは、これから社会に出る人、出て間もない人向けにキャリアに関する情報を発信しております。仕事を通して人や社会と関わることを応援するメディアです。

一緒に活動するメンバー、取材を受けていただける方も随時募集しております。お問合せページよりご連絡下さい。
この記事をシェア