#2 大学編入をまさかの辞退!海外での新たな挑戦を決意した理由

「大学への編入が決まっていたのに、最終的に辞退して海外に行くことにしたんです。」

前回のインタビューでは、外資系CAを目指すきっかけについて語ってくれたシュニーさん。今回は、短大卒業後の進路を大きく変えた決断の背景に迫ります。

なぜ大学進学を諦め、見知らぬ土地オーストラリアでの生活を選んだのでしょうか?

シドニーでのインターンシップが人生にどのような影響を与えたのか、そして両親の意外な反応とは?勇気ある選択と、その後のワーキングホリデーでの経験について詳しく伺いました。

【シュニーさん】

オーストラリアを拠点に活動するクリエイター。

航空会社の客室乗務員(CA)として空を飛びながら、バリスタとしても活躍するユニークなキャリアを持つ。オーストラリアでの豊かな生活体験を活かし、写真、動画など多様な形で情報を発信している。

大学編入を辞退し海外へ

—— インターン終了後はどうされたのですか?

インターンシップが終了した後は、日本に帰国し、短大を卒業するまで学生生活を送りました。

短大卒業後、指定校推薦で日本の大学に編入する予定でした。しかし、最終的に進学を辞退し、海外に住む決断をしました。

私は性格的に変化を求めるタイプで、進学が決まっていた南山大学の編入も辞退しました。この決断には驚かれることも多く、大学のキャリアセンターにも謝罪に行きました。

その後、9月に実家へ帰り、親に報告。就職はせず、契約社員として1年間働くことを決めました。

シドニーのインターン経験が転機に

——大学編入を辞退し、契約社員を選んだ理由はなんですか?

契約社員を選んだのは、シドニーでのインターンシップが大きな影響を与えたからです。海外で長く暮らすのは初めての経験でしたが、留学への憧れが強まりました。そして、一番近い英語圏であるオーストラリアを選びました。

当時のオーストラリアに対するイメージは、カンガルーやコアラ程度でした。

しかし、インターンで実際に英語を使い、現地の人々と交流する中で、オーストラリアの豊かな文化や広大な自然に魅了されました。

帰りの飛行機ではシンガポール航空を利用したのですが、。もともと航空業界に興味があったため、CAの動きを観察しているうちに「外資系CAってかっこいいな」と強く感じるようになりました。

特に、オーストラリア行きの便には現地のCAも乗務しており、彼らとの会話を通じて「オーストラリアにもう一度戻り、ここに骨を埋めたい」と決意しました。

公務員の両親が背中を押してくれた

—— 大きな決断でしたが、親からの反対はなかったですか?

私の両親は公務員で、40年間同じ場所で働いています。その姿を見て、「私は絶対にこうはなりたくない」と思いました。親に相談すると、意外にも賛成してくれました。むしろ、海外に行ってほしいと考えていたようで、強く背中を押してくれたおかげで決断は早かったです。

南山大学への編入を考えていた際、「この大学で何を学ぶのか?」と自問しました。その問いが、自分にとって大きな気づきとなり、最終的に海外を目指すきっかけになりました。

海外でCAになるための準備期間

海外生活の資金を貯めるために、元々アルバイトをしていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の契約社員になりました。

契約は1年間のみで、オーストラリアでCAになるという夢を叶えるための準備期間でした。「言葉にすると夢は叶う」という信念を持ち、この目標に向かって努力しました。

ワーホリでの経験と目的

ーーワーホリの時から、海外に住むことを意識していましたか?

はい。英語はあくまで手段でしかないので、それをどう活かすかが重要だとワーホリ1日目に痛感しました。

小学生の頃から親に「英語は本当に武器になる」と言われていたので、英語を使って何かをするという考えはすでに確立していました。

これは大学生の方にも伝えたいですね。海外では「英語ができる」だけでは通用しません。

そのため、私は明確な目的を持ってワーホリに臨みました。ファームの仕事も本当はやりたくなかったですが、目的を持って挑戦しましたし、バリスタの仕事もそうでした。

ーーワーホリの目的は何でしたか?

1年目の目的は「土地に慣れること」でした。

メルボルンでは友達がゼロの状態でのスタートでしたし、当時パートナーとは遠距離でした。シドニーには知り合いがいたものの、メルボルンは完全に新しい土地だったので、まずは環境に慣れることを最優先にしました。

2年目は「どうすればここに住めるか」を考える期間でした。メルボルンを去る可能性や、パートナーとの関係が変わる可能性もありましたが、自分の人生を考え、ビザを取得し、ファームの仕事にも取り組みました。

「海外生活に慣れる」とは?

ーーシュニーさんの「海外生活に慣れる」とはどういう意味ですか?

私は「住めば都」タイプなんです。でも、新しい都市に馴染むにはメンタル面での強さが必要だと思います。勇気や不安もありますし、ワーホリの目的は人それぞれです。

留学やインターンは学校と繋がっているため、基本的には帰国が前提ですが、ワーホリはフリーターのようなもの。だからこそ、「このまま住むのか、それとも別の国に行くのか」を常に考えながら過ごしました。

1年目はとにかく実際に経験し、「ここに住むならどう感じるか」を試す期間でした

ーー他の国に住む選択肢は浮かびませんでしたか?

パートナーの存在が大きかったですね。もし1人だったら、次はドイツやイギリスに行っていたかもしれません。でも、パートナーが「シドニーには行きたくない」と言っていたので、私もメルボルンに残ることにしました。

その流れでオーストラリアにもっといたいと感じ、今もここに住んでいます。

 

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探究ゼミ編集部
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