【内定300社#1】就活はゲーム!内定獲得にハマった強メンタルの裏にあった承認欲求モンスター

 

就活楽しんでますか?

ほとんどの学生にとって答えは「ノー」でしょう。

そんな中、「ゲーム感覚」で就活に挑み、300社もの内定を勝ち取った女子大生がいます。

倫理的には褒められた行為ではないですが、そこから学ぶべきことがあるのも事実です。

そのため、今回の記事は匿名です。

彼女の強靭なメンタルと裏に潜む「承認欲求への渇き」、どのようにして就活を楽しみながら成功へ導いたのか

はたまた、これは成功と呼べるのか?

その記録に迫ります。

【Hさん】

有名国公立大学中退。大小合わせて内定を300社以上ゲットした。

ゲーム感覚の就職活動

ーー内定300社というと信じられない数ですが、どんな就活を行ったんですか?

 特に何も考えず、ゲーム感覚で企業を受けていました。

例えば、なんか会社名かっこいいな、イケメンがいそう、可愛い子がいそう、だったらとりあえず受けるみたいな(笑)

真面目な理由としては「どんな大人がどんな会社で儲けてるんだろう」と単純な興味や疑問があって、就活の一環としてたくさんの企業を受けました。

就活に使った3つの手段

ーー就活への媒体は何を使っていましたか?

 方法は、大きく分けて3つあります。

1つは、ベタに就活生向けの求人サイト。企業が募集しているページを見て応募していました。

2つ目は知人からの紹介。友人や大学の先輩、あとは飲み屋で知り合った人とかです。

合コン的な飲みではなく、居酒屋で近くにいた人に声をかけたり、かけられたり。そういう方々の紹介で軽く面接に行くようなこともありました。

3つ目は、サークルとかコミュニティです。当時、10個以上のコミュニティに所属していました。

起業したい人のコミュニティ、将来エンジニアになりたい、デザイナーになりたい人のコミュニティ等、興味があるものには片っ端から入っていました。

なので、人脈はないけど知り合いはかなり多かったです。友人とは言えないけど、顔見知りみたいな感じです。

 

"友達作りため"という詭弁

ーー就活のためにコミュニティに入っていたんですか?

どちらかというと面白そうだなとか、友達が少なかったので、最初は友達作りのために参加しました。

友達作りのために参加した結果、色々なところから声かけてもらって面接に行くみたいな流れでした。 

なので、後半は「友達作りのため」を利用するようになりました。

ーー実際は何社ぐらい受けましたか?

受けた数イコールほぼ内定なので、300社ぐらいです。

 事前にこちらからお断りした数を入れると、全部で400社ぐらいですかね。

交通費は本当にやばかったです。東京周辺だけじゃなくて関西とか、地方にも行くので。バイト代が全て交通費に消えました。

今みたいにオンライン面談は全然なかったので、交通費・宿泊費は苦労しました。

就活にハマらせた承認欲求

ーー入社する気はなかったとのことですが、何のためそんな数を受けたんですか?

 元々そんなに自分に自信ある方じゃなくて、内定1社もらう毎に、自分の価値が上がるというか、人として社会に認められるような感覚がありました。

内定一社ごとに1ポイント獲得という感じで、まさにゲーム感覚です。

渇いていた承認への欲求が、満たされていく気持ち良さがありました。

この快感が忘れられず、ポイント稼ぎのように企業を受けまくっていました。

ーーすごい承認欲求の塊ですね。やってて楽しかったですか?

そうですね、楽しかったです!

内定20社あたりから、どこまでイケるんだろうって思ってました(笑)

落ちるのは当たり前!病まない就活マインド

ーー「就活って大変」「マジで病む」と言われますが、何が違ったんだと思いますか?

マインドとして、落ちるのが当たり前の気持ちで受けていたので、そもそも落ちてもあまりショックではなかったです。

面接を受ける中で、「それって本当にあなたの長所なの?」みたいな、結構グサッと刺さる言葉を向けられて、ショックを受けてしまう人は多いと思います。

そういう時に私は「この面接官は私に合わないな、考え方が違うな」と考えて、あまり落ち込まないようにしました。

いちいち真に受けない。「一つの意見としてありがとうございます」的なテンションでサラッと流す。

自分が他者の評価にさらされるのが、就活の大変であり悩むポイントとだと思います。

そこはもう気にしない。その企業が自分にとって全てだと思わない。

いちいち先のことは考えないのがコツです。

大手よりベンチャーが良いという詭弁

ーー大小どんな企業を受けましたか?

上場企業は全体の1割ぐらいでした。残りの9割はベンチャーやスタートアップ系でした。

大手が少ない理由は、完成されたものよりも未完成のものに興味があったのと、少人数で自分の力が発揮できそうな組織で働きたいという思いがあったからです。

...というのは、嘘です。

小規模の会社の方が選考が早く、簡単で、たくさん内定をゲットできるから多く受けました(笑)

大手とベンチャーの雰囲気の差

面接を受ける中で個人的に感じた違いとしては、大手の方が、面接してやってるぜ感がすごかったです(笑)。

威圧的な雰囲気のある企業もあって、私自身かしこまった空気が割と苦手な方だったので結構緊張しました。

反対に、ベンチャーやスタートアップの企業の面接って最終面接まで結構カジュアルでした。

テンプレート的な質問があまりなくて、「あなたはどういう人なんですか」と、私自身に興味を持ってくれている感じがすごく伝わってくる面接でした。

 私が受けた企業に限った話なので、あくまで個人の見解ですが(笑)。

大手とベンチャーへの超偏見

ーー大手かベンチャーか迷ってる就活生へ助言はありますか?

どちらかというのは一概には言えなくて、自分の能力を生かしたいのか、性格を生かしたいのかでそこは分かれるんじゃないかと思いました。

私が受けた大手企業は音楽やエンタメ業界だったのですが、グローバル人材も多くて、才能のある人がたくさんいて、いい刺激になるなと思いました。

一方、頑張ってスキルを伸ばさなきゃ上には行けない雰囲気もありました。

ベンチャーやスタートアップでも、もちろん能力の高い方はたくさんいます。でも、どちらかというと能力より気持ち、中身、性格を活かして仕事をする組織が多いのかなと思いました。

個人の相性もあると思います。私は、スキルを褒められるよりも、中身を褒められた方が嬉しいタイプです。

スキルはある意味誰でも身に付けられますが、中身や性格はオンリーワンというか、自分にしか持てないものなので、中身を重視する企業に行きたいと思っていました。

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探究ゼミ編集部
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