近年、オンライン学習の進化が目覚ましい中、受験の世界にもその波が押し寄せています。

特に、難関校合格を目指す受験生にとって、オンライン塾は新たな選択肢として注目を集めています。

今回、慶應受験専門のオンライン塾「GOKO(ゴーケイオー)」の塾長にお話を伺いました。

慶應専門塾を作ったわけ

――そもそも、なぜ慶應専門塾を作ったんでしょうか?

主な理由は3つあります。

1つ目は、単純に自分が卒業した大学で、感謝もしてるし馴染み深かったこと。

2つ目は、慶應専門塾って意外と無いなと思ったことです。

早稲田大学の場合は、高田馬場にある早稲田予備校を筆頭に「早稲田を目指します!」みたいな学校は結構ある。でも「慶應目指します!」と対外的に発信している塾は少ないと思ったんです。

私自身地方の出身ですが、高校に早稲田出身の先生はいても、慶應出身の先生はいませんでした。だから、かつての私がほしかった「地方から慶應を目指せる」塾を作ったわけです。

――それがオンライン塾という形態を選んだ理由にもなる。

そういうことです。オンラインだったら全国どこからでも受講できる。

でも、蓋を開けてみたら都市部からの問い合わせの方が圧倒的に多い

私自身も地元で経験した温度差ですが、地方のみなさんご連絡お待ちしてます!笑

それから、少し悲しい話ですが、パッと見は慶應専門塾っぽいけど、外の看板だけで実情が伴っていないオンライン塾もあります。そんな風に騙されている受験生がいるという現状も、原動力の一つになりました。

慶應は凡人も目指せる最高の大学

最後3つ目は、私みたいな普通の人が目指せる最高の大学だと思ったからです。これが、なぜ私が教育業界に身を置いているんかの理由にも繋がります。

私が高校生の時は、まさか自分が慶應に進学するとは夢にも思っていませんでした。成績は学年の真ん中より下で、お世辞にも勉強ができるとはいえない。

早稲田や慶應の名前は聞いたことがあっても、自分には関係ないと思っていました。

そんなある日、大学受験について調べてみると、どうやら私立大学は3教科だけで受験できることを知りました。

地方あるあるかもしれませんが、国公立至上主義みたいな高校で、私みたいに受験感度が低い人間は、私立大学の必要科目数すら知らなかったんです。

単純なもので、3教科であれば頑張れる気がしました。3教科だけ好きになればいい。3教科だけ。

それで、私でさえ知ってる早稲田や慶應に入れる。(当時は、親から教えてもらった東京六大学ぐらいしかしりませんでした)

そこから猛勉強を開始しました。

大学受験には終わりがある

まずは受験マニアになって、勉強本や合格体験記を読み漁りました。

その結果分かったのは「ここまでやれば合格できる」ラインがどうやらあること。拍子抜けというより、安堵したのを覚えています。じゃあ、そこまで頑張ればいいだけじゃん、と。

大学受験というと、兎角「終わりなき勉強」みたいなイメージでした。それが、実は終わりがあったんです。だとすれば目の前にあるのは「勉強する or しない」の2択です。

人並みの頭でも「勉強する」を選択し続けれれば、いつか合格ラインに辿り着ける

後は個人の問題。全てを勉強に捧げる覚悟さえ決まれば、半分は合格したようなものです。

東大じゃなくて慶應を目指せ!

月並みですが、真面目にコツコツ1~2年頑張れば合格できる。その意味で、慶應や早稲田は、普通の人が合格できる最高峰の大学だと思います。

世の中にはいろんな夢や目標がありますが、1~2年頑張れば叶う目標は、限りなく"現実的な目標"だと思います。

メディアでは東大や京大と並べられることもありますが、真面目にコツコツの労力が2~3倍は違うと思います。笑

大学受験は人間的に成長できるチャンス

――そもそもなぜ大学受験の指導をお仕事に選ばれたんですか?

主体的かつ人間的に大きく成長できる最初の機会が大学受験だと思いました。

元々は他業界のサラリーマンでしたが、その後転職や起業をし、小学生の中学受験、社会人のTOEIC受験など、他にもいろいろな教育事業に関わってきました(います)。

その中で、大学受験が人生に最も影響を与えるイベントの一つだと思いました。「学歴が人生を左右する」という意味ではなく、「大学受験を通した人間的な成長が」という意味です。

中学受験と大学受験の大きな違い

中学受験は、なんだかんや親子で乗り越えます。親に急き立てられ、イヤイヤながらなんとか勉強します。それが、高校生にもなると親離れもしている。選択権を親ではなく、子ども自身が持つ。選択の自由があると同時に、その責任も負う。

自立への第一歩とも言えるし、親離れの儀式とも言えます。

自分の人生を自分で決める。子ども視点だと年齢や学年で区切られた、やや理不尽な強制イベントではありますが、自分の人生と向き合う良い機会だとも思います。そうしたイベントがないと、人生について考えることもなかなかないと思います。

この真剣さが、大学受験指導の醍醐味です。

受験前と後の1年間で、皆顔つきが変わります。

もちろん第1志望に入れるのが1番ですが、仮にダメでも、本気で頑張って、その結果人間的成長があったのなら、それはそれでいい受験だったのだと言えると思います。

自分の未熟さや、全力を出せなかった悔いがあるのなら、もう1回挑戦することもできます。

本気の悩みに、本気で答える。

そんな仕事は、なかなかないと思いました。

入塾を断る塾!?

――生徒によってはお断りを入れるとも聞きましたが本当ですか?

今まで述べた理由で、受験に対して本気の生徒と対峙したい思いがあります。

そのため、生徒本人にそもそも気持ちがない場合。例えば、

  • 「親に言われたから来ました」
  • 「勉強はしたくありません」
  • 「受験する意味がわかりません」

こういった、本人にその気がない場合はお断りさせていただいております。

字面を追うとやや過激に見えるかもしれませんが、そんなに無茶苦茶なことを言ってないとお分かりいただけると思います。笑

その後、何かしらがあって本気で大学を目指す気持ちができたら、過去は関係なくもちろん大歓迎です!

オンライン指導で慶應に合格できるか

――オンラインで慶應合格レベルの指導は可能なのでしょうか?

実際に合格者も出ているので、可能だと考えています。

正直、オンラインの弊害を感じたことはほとんどありません。大事なのはどれだけ密度の濃い指導をできるかと思います。

塾側が言うのもアレですが、各予備校や塾がやっている「早慶講座」を受講したからといって、早稲田や慶應に合格できるわけではありません。医学部コースの受験生全員が医学部に行けないのと同じです。

大事なのは、授業以外の時間でどれだけ勉強できるか、吸収できるかです。個別指導であれば、その進捗も詳細に講師が見れるので、誤魔化しが効きません。

そうした密度の濃い指導ができれば、オンライン・オフライン関係ないと考えています。

オンライン指導に向いている生徒

――オンライン塾に向いている生徒の特徴などはありますか?

一般的な回答ですと「自己管理ができる生徒」になると思います。

しかし、よくよく考えればおかしな話で、オンラインでもオフラインでも関係なく受験生に必要な特徴です。

どんな環境であろうと、受験生に必要なことはあまり変わらないと思います。

  1. 本気で受験に向かう気持ち
  2. 自らを律する力
  3. 失敗や不足を受け入れて次に向かう気持ち

これからがないと、どんなに最高の環境でも、満足いく結果にはならないと思います。

1は個人の信条なのでどうしようもないですが、2~3は克服するためのいくつかのスキルがあります。

そのため、時には教科指導を止めて、2~3を克服するための時間に充てることもあります。

本気で慶應大学を目指すならGOKOへ

――ありがとうございました。最後に、一言お願いします。

慶應義塾大学は、小手先のテクニックや甘い考えで合格できるほど簡単な大学ではなりません。

しかし、正しい方法で真面目に1~2年頑張れば合格できる大学でもあります。

今まで全てが中途半端だった人、今は何者でもないけど将来社会で活躍したい人、自分の限界に挑戦したい人。そうした人が目指して十分見返りのある大学です。

年々入試の難易度が上がっているので、高1~2年生はぜひ早めに受験勉強を開始してください。

本気で目指したい高校生・受験生からのご連絡お待ちしております!

今回取材にご協力頂いた慶應専門塾GOKOの詳細はこちら↓↓↓